「こどもの言葉が遅れている」「落ち着きがない」「集中力がない」など、お子様の発達に不安を抱えている保護者は少なくありません。
そこで今回は、知的障害の特徴や接し方について解説していきたいと思います。
知的障害とは?
知的障害とは、遺伝子要因もしくは環境要因などが原因で、コミュニケーションや学習技能を身に付けることが困難な状態を意味します。
現在では、知的障害ではなく、知的能力障害という言葉が正式名称となっています。
成長過程により明らかになることが多いため、神経発達障害のひとつとされています。
よく見られる症状
子供の知的障害には、軽度・中等度・重度・最重度の診断基準があります。
よく見られる症状は、以下が挙げられます。
・周囲とコミュニケーションをとるのが難しい
・目が合わない
・笑わない
・運動が困難
・言葉が遅れる
・行動がコントロールが難しい
・身に回りのことをこなすが難しい
軽度の障害の場合、本人の周りも気づかないというケースもあります。
また、自閉症などの障害と合併している場合もあります。
周りの接し方について
周りが関わり方を工夫することが、本人にもよい影響を与えます。
では、具体的にご紹介します。
・時間に余裕を持ち、本人の話をよく聞く
・分かりやすく説明する(絵を使って短く伝えるなど)
・優しく言葉をかける(急かさない)
・本人の意思を尊重できる環境をつくる
・パニックになることを防ぐ(予測される問題に対する予防や対策をとる)
本人の意思を見守ることができ、安全を確保できる環境づくりが大切です。
まとめ
知的障害には、軽度・中等度・重度・最重度の基準があります。
幼児の軽度知的障害は、気づかれないケースもあります。
文字の読み書きや学習に困難があるなど、不安を感じたら、早めにかかりつけ医や専門医に相談してみましょう。
本人が経験やトレーニングを積むことで、知識や学習能力は少しずつ広がっていきます。
家族や本人にとって、より良い環境を見つけてみてください。
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