障害のある子供の教育環境について、悩んでいませんか?
近年、障害のある子供と障害のない子供が、共に教育を受けられる環境整備が進められています。
また特別支援学校も、適切な指導環境に配慮し、ひとり一人の状態に応じた支援を行っています。
就学時には、学校選びに悩む保護者もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、障害に応じた指導形態を実施する特別支援学校について解説いたします。
特別支援学校とは
特別支援学校とは、障害のある子供が自立するために、多様な学習を目的としている学校です。
幼稚園・小学校・中学校・高等学校があり、年齢に応じた学習に加え、経験と知識を重ねることで学びを広げることを目的としています。
また、生活上の困難を克服するための指導・教育も行っています。
視覚障害
基本的に一斉の集団学習で活動を行いますが、ひとり一人のニーズを踏まえて学習を進めていきます。
拡大教材を活用したり、安全の確保や支援が必要な場合には、個別指導も行います。
視知覚や視機能の向上を図る学習にも重点を置き、自立活動の一環として指導します。
聴覚障害
視覚障害も、一斉の集団学習が基本です。
幼児部もありますが、小学部・中学部・高等部の一貫した教育が一般的です。
小学部までは、教育課程に応じた学習に加え、言語の発達や聴覚の学習に重点を置きます。
その後、自立やコミュケーション力に向けた指導を行います。
高等部では、就職を目的とした専門学科で学ぶこともできます。
知的障害
知的障害の場合も、小学部・中学部・高等部の一貫した教育が一般的です。
一人ひとりの知的機能や適応能力に合わせた個別指導計画を作成して、学習を進めていきます。
本人の意思を尊重できる環境づくりを行い、繰り返し学習することで知識・技能を身に付けるための指導を行います。
高等部では、就職を目的とした学科で学ぶことができます。
病弱・身体虚弱
病弱・身体虚弱の場合、小学部・中学部及び高等部の一貫教育が行われます。
一人ひとりに必要な医療ケアを行いながら学習を進めます。
病院が併設されているケースも多く、病院内の教室・施設・自宅で学ぶこともできます。
グループ学習や個別指導など、柔軟に対応し、学習のサポートを行います。
まとめ
近年、障害のある子供と障害のない子供が、共に教育を受けられる環境整備が進められています。
将来の社会参加を見据えた多様な学びの場が必要とされています。
今後も教育的ニーズに応えるための指導環境の整備が行われていくことでしょう。
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